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空間ゆらぎと時間ゆらぎ

ここでは, 以下の2つの問への答えを「同時に」導く:

  1. 空間ゆらぎ (クエンチされたゆらぎ): 活動率はニューロンごとにどう違っているのか?
  2. 時間ゆらぎ: ニューロンの活動率は, 時間的に一定なのだろうか? それとも平均値のまわりを時間的にゆらいでいるのだろうか?

実は, 入力のゆらぎ はこのふたつのゆらぎに分解することが出来, さらにその計算のためにはすでに求めた平均活動率 \(m_k\) の他に,「秩序変数」 \(q_k\) さえ分かれば良い. そして, この計算の結果からこれらのゆらぎの大きさだけでなく, 時間平均活動率の分布 も計算することが出来る.