安定化可能性¶
均衡条件不等式 で求めた興奮・抑制ネットワークの均衡固定点の安定性を解析する. 均衡固定点の安定性 で示したように, 均衡固定点からのずれ
のダイナミクスは

に従う. ただし,

である. 均衡固定点の安定性を調べるためには行列
の固有値の実部を調べれば良い. 行列
は
行列なので, その固有値は

となる.
の負の成分は
であるので,
の大きい極限
で
が負に出来なければ, この系が安定となる可能性は無い.
これは, 例えば
なる場合を考えることと同様である. この極限をとるためには
とすれば良い.

なら,
である.
なら,
より,
なので
である.
ゆえに, 興奮・抑制ネットワークではどんな入出力関係
や結合パラメタ
や外部入力
に対しても,
抑制性集団が興奮性集団に比べて十分速い時定数をもてば, 均衡固定点を漸近安定に出来る.